ドラマ「日本沈没」の問題点 [防災]
昨日ドラマ「日本沈没」最終回が放映された。
このドラマの放映期間中、日本全土でやや大きな地震が起き現実とドラマを重ねあわせ視聴した人も多かったに違いない。
実はこのドラマには決定的な問題点がある。
それは、日本人1億2000万人のほぼ全員が海外の国へ避難し助かっている。このドラマで死亡したのはドローンによるテロで科学者一人と新規に発生した感染症で数人が死亡しただけなのだ。
そのほかの国民はみんな命拾いをしている。
しかし、実際には日本沈没が起こらないだろう首都直下地震や南海トラフ巨大地震では数万人から数十万人が死亡する想定被害が算出公表されている。そして、ドラマでは国が中心となっての国民避難計画実施であるが、このような国が率先しての対策は現実世界ではありえない話である。
日本人の多くに「日本が沈没」しても国民がみんな助かるというイメージを少しでも植え付けたとするとその功罪は大きいに違いない。
日本に住む人々は間もなく起こるであろう首都直下地震や南海トラフ巨大地震を覚悟して行動を新たにしなければならない。そして、自分や家族の命を守ることを優先させなければならない。
首都直下地震や南海トラフ巨大地震が起きれば首都機能が麻痺し日本経済は確実に崩壊する。そして、その復興には多くの時間を費やす。東日本大震災の被害の比ではないことを心に留めておかねばならない。
これから日本の大苦難が始まろうとしている。