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今後東京を襲う災害は地震だけではない [防災]

最近、首都東京で震度5程度の地震を観測している。昨日も茨木県南部を震源とする地震があり、多くの人が不安をツイッターなどに書き込んでいた。

地震大国日本で南海トラフの前に首都直下地震が起こるという説もある。10月7日に起きた千葉県北西部を震源とする地震ではインフラの脆弱さがあらわになったなったところだからなおさら人々の関心は地震に目が行く。


しかし、首都東京を襲う大きな災害は地震だけではない。

富士山の噴火もそろそろありそうだ。というのも1707年の宝永噴火から300年以上経過しているからだ。

富士山が爆発すれば静岡県、山梨県、神奈川県に噴石や溶岩流など直接の被害が及ぶが首都東京にも被害が及ぶ。

それは富士山の大噴火による降灰だ。


降灰とは火山灰が降ってくることであり、粒子の細かい火山灰は現代の文明社会にとって脅威である。火山灰の微粒子がコンピュータ内部に入り込み機能を喪失させる恐れがある。また、降灰により交通インフラは停止する。


首都直下地震の被害想定マニュアルを作っているが富士山大爆発による被害想定を東京都は作っているのだろうか。探したら「東京都地域防災計画(火山編)の概要」が見つかった。しかし、具体的な内容ではなく計画でしかなかった。その計画に基づいて具体的な対応をどこまで考えているか調べると世田谷区が少し踏み込んだものを作っていた。その内容で都民向けの具体的計画は以下の通りである。


東京都降灰対策.PNG
〇の二つ目「降灰に備え、マスクやゴーグル等を用意しておく。震災時と同様に水、食料等を最低3日分程度備蓄しておく」とある。新型コロナ感染症の関係でマスクはみんな持っているがゴーグル等を所持しているのはウインタースポーツをする人や粉じん作業に関係する一部の人しかいない。最低3日分の食料備蓄と書いているが、インフラを復旧するのに3日間でできると考えているのだろうか。
〇の四つ目「インターネット、携帯電話等で配信する降灰注意報等の情報を確認する」とあるが、インターネットや携帯電話等が機能しなくなることをそもそも想定していない。
いつ作られた計画書なのかはわからないが、富士山大爆発による降灰の影響を甘く見ているのではないかと怪しんでいる。
富士山大爆発という危機が迫っているのは確かだから再検討を速やかに実施しておいた方がよいだろう。
現代日本人は便利になっているが故、不便な生活に対応できなくなっている。自然災害の多い日本で生き延びるには不便な生活を乗り切る知恵が必要に違いない。

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