地震と棺桶 [防災]
東日本大震災のあった時、RC造5階建ての古いアパートに住んでいた。
余震は何度もあったが、寝ているとき枕の奥から小さな音で「ゴー」と聞こえる。その音がすぐに大きくなり、部屋中が揺れ始める。何回も経験したので、その音で地震が大きい揺れになるか小さな揺れで収まるか判るようになった気がする。
今朝は久しぶりにかすかな音が聞こえた。部屋が少しだけ動いた。地震がどこで起きたか気象庁のHPを開いたら福島県沖で地震があった。最大震度3。震源地から遠いのか、体感的には震度1だったが、地域では震度3という内容が表示されていた。
地震の揺れの伝播は同じ地域でも地質が違えば異なるという事なのだろう。
南関東で地震があれば、大きく揺れるところと、小さな揺れで済むところと出て来るに違いない。
昔、地域の活断層の地図を購入したことがある。今は大きな活断層の上を国道が走り、その断層付近の小さな断層がいくつもある上には土地開発され広大な住宅地が広がっている。
昔の人は危ないから荒野にしていたところを、業者が安く買い求め土地開発をして土地を売り、建売住宅を建設したのだ。
地震で被害が出ても活断層があることまでは公表されていない。
地震で命を落とすのは天災と人災の2種類あるのは確かだ。
活断層の上の家で生活をするのは棺桶の中で生きているようなものだ。
いずれ永遠の眠りに付くだろうが、棺桶の中で寝るにはまだ早い人が多いに違いない。
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