ヨーロッパ諸国の19のシンクタンクが、米の核合意復帰を要請 [国際]
ヨーロッパ諸国の19のシンクタンクが声明を発表し、アメリカの核合意復帰を求めました。
イルナー通信によりますと、ロンドン、パリ、ブリュッセル、ベルリン、ローマ、マドリード、プラハの各都市にある国際関係・外交政策研究所をはじめとした19のシンクタンクが8日水曜、アメリカのトランプ大統領に対し、イランや核合意に対する立場の見直しを求めたということです。
これらのシンクタンクはまた、「アメリカの核合意離脱は、各国間の同調に弊害をもたらし、また国際法の弱体化やイラン国民への経済的な圧力など、世界規模での好ましくない影響を及ぼしている」と表明しました。
アメリカでも最近、退役した軍人や外交官名ら50名が、トランプ大統領に宛てた書簡の中で、アメリカの核合意復帰を求めています。
これらの人々は、アメリカの核合意復帰が必要である理由を詳細に説明する中で、アメリカの核合意離脱および制裁の再発動後もイランが核合意を遵守していることを認める、IAEA国際原子力機関の報告に触れ、「イランがこの国際合意を恒常的に遵守していることは、イランが自らの義務を履行していることを示している」としています・
トランプ大統領は昨年5月8日、一方的に核合意におけるアメリカの義務に違反し、この国際合意から離脱するとともに、核関連の対イラン制裁の復活を宣言しました。
(引用 ParsToday 2019年05月09日17時10分)
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(落書き)
ロンドン、パリ、ブリュッセル、ベルリン、ローマ、マドリード、プラハの各都市にある国際関係・外交政策研究所をはじめとした19のシンクタンクは「アメリカの核合意離脱は、各国間の同調に弊害をもたらし、また国際法の弱体化やイラン国民への経済的な圧力など、世界規模での好ましくない影響を及ぼしている」と表明した。そして、米国の核合意への復帰を求めた。
英仏独政府はかたくなにイランに対して核合意から離脱するなと自分のことはさておき行っていたが、さすがにシンクタンクともなれば、理詰めで思考するようだ。
米国が核合意に戻り制裁解除をするのがBESTと読んだようだ。
戦争回避にはそれしかないが、軽薄なトランプ大統領は米国・イランの2者協議を希望しているようだ。しかし、ここまで話がこじれれば、米国が条件を付けたりすればさらにヒートアップする。
イランは核合意遵守しているにもかかわらず、米国が一方的に離脱しイランに対して制裁を加えたこと、4月になって原油制裁適用除外の延長を打ち切るという、さらなる制裁をしたこと。核合意の席についている英仏独国が義務を果たさないことが分かったことなどから、60日の猶予を与えて核合意を離脱の方向で検討に入っている。
また、米国からの制裁のほか、米国による軍事的圧力が加えられていることから、イランに攻撃があった場合は報復もあり得ると宣言している。
イランは現在ラマザーン中であり、ラマザーン終了後に本格的に戦争体制に入ると見られている。
ヨーロッパのシンクタンクの要請は核合意の筋を通して米国が核合意に復帰しその中で改めてイラン制裁解除をさせようというものである。
イランは既にイラクと宗派争いに終止符を打ち、地域平和を約束し合意に至るなど、西アジアの諸国と友好関係を急速に拡大している。
イラン産の原油はインド、中国へも供給されており、米国の制裁に協力するつもりのない両国は開戦となればイラン側につく。また、ロシアも後押しすることとなる。
このようなことから、米国は圧倒的に不利な状況下に置かれている。
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