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安倍首相、「イラン大統領は誠実な人物である」 [国際]

日本の安倍総理大臣が、イランのローハーニー大統領を偽りのない誠実な人物だとしました。

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フランス通信によりますと、安倍総理は27日金曜、「ローハーニー大統領はイランの核問題の解決の為のアプローチを模索する中で、完全に誠実な対応を行なっている」と語ったということです。

安倍総理はニューヨークで開催された国連総会の傍らでローハーニー大統領と会談し、この新大統領を、中道的な人物であるとして、核問題の解決に向けて協力しようとしているとしました。

また、「ローハーニー大統領は国際社会との完全な協力を行なう意向を持ち、イランの核活動に関して、国際社会の懸念を払拭するための真剣な一歩を踏み出すことが予想される」としています。

日本はアメリカの重要な同盟国である一方で、1979年のイスラム革命以前からイランとの友好関係を保っていますが、アメリカの圧力を受け、アメリカの対イラン制裁を回避する為に、イランへの投資やイラン産原油の輸入を削減しています。

安倍総理はまた、イラン産原油の輸入量を変えるか否かということについて、直接的な見解表明を行なっていないものの、ローハーニー大統領に対して調整を行なうよう勧めています。

最後に、「日本は国際関係の枠内で、あらゆる側面におけるイランとの関係拡大を歓迎している」と強調しました。<引用 iran Japanese Radio


<コメント>
資本主義社会は欧米列強による収奪の歴史であり、特に20世紀は石油権益が絡んだ戦争が多かった。21世紀も石油権益争奪は形を変えて進行している。それがシリア問題であったのは明らかだ。
米国が中東に核兵器や化学兵器を拡散させないといっているのは平和のためではなく自国の存亡にかかわる問題で単に中東に難癖をつけているだけである。そして、そこには古代より脈々と流れる欧米の収奪思想が見えてくるのである。
先進各国の課題はエネルギーの確保であり、それが資本主義社会で富をもたらすことが分かっているからこそ、国家の核心的な利益に直結するのだ。現在では欧米諸国に加え中国までもがエネルギーを求めて収奪の道を歩もうと画策し徘徊している。世界平和という錦の御旗を掲げてもエネルギー収奪思想が絡んでいれば偽りの姿でしかないのだ。
世界各国が石油エネルギーを適切に使用し産業を発展させ、石油を産出する国は他国へ適切な価格で安定した配分(供給)をするといった考えが必要なはずだ。そういった考えが平和へとつながるに違いない。しかし、それは、現行の資本主義経済とは異なったものであり大きな変革が必要で、これまでの価値観の変更が要求される。必要な需要に対して必要な供給を調整しながら行う調整経済(仮称)のようなものが登場するかもしれない。そうなれば、これまでのような大量のエネルギー消費は必要がなくなるはずだ。一時的に増産が必要でも省エネルギー技術が補完するに違いない。
イランの核開発による核エネルギーは、自国エネルギーを枯渇エネルギーの石油に頼らずに転換することができ、石油を安定した輸出産業の資源とすることができる。それはイランのためにもなるし世界平和に寄与することにもなるのではないかと独断と偏見で考えるのである。 
少なくとも欧米思想による資本主義社会をこのまま継続していても平和な社会が訪れることはないことは確かだ。シリア問題に端を発したイランの動きは21世紀になって、国際社会の平和問題についての扉を開いてくれたように思ったところだ。そして、日本の省エネルギー技術もまた世界平和へ寄与するのではないかと勝手に思っているところである。まずは、日本とイランが共に国際平和とは何かを考えていくべきなのだろう。
 

シリア外相、「テロリスト支援を止めれば、シリア危機は早急に収束」 [国際]

シリアのムアッリム外務大臣が、「シリア国内のテロリストへの支援が停止されれば、長期間にわたったシリア危機は、数週間以内に収束するだろう」と語りました。

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ムアッリム大臣は、アメリカ・ニューヨークで行われた第68回国連総会の後、ロシアのテレビ局とのインタビューでこの表明を行っています。

また、「トルコ、サウジアラビア、カタールは、テロリストに資金や兵器を提供しており、シリア危機の継続と悪化の原因となっている」と述べました。

さらに、「シリア政府は、アメリカの軍事措置を恐れてではなく、完全な自由意志により、化学兵器の引渡しを決定している」としています。

ムアッリム大臣は、AP通信とのインタビューでも、「シリア政府は、アサド大統領を政府内から追い出すような政権移行和平案を受け入れることはない」と語りました。

また、「アサド大統領は、2014年のシリア大統領選挙までは、シリア大統領である」と述べています。

さらに、「シリア大統領を選出できるのは、シリア国民だけであり、外国の政府やシリア国外にいる反体制派ではない」としました。

国連のパン事務総長も、国連安保理常任理事国の外務大臣と会談した後、「シリア問題を話し合う国際会議ジュネーブ2が、今年11月中旬に、予定通り開催されるだろう」と表明しています。<iran Japanese Radio


<コメント>

ムアッリム大臣は、「シリア政府は、アサド大統領を政府内から追い出すような政権移行和平案を受け入れることはない」と話しているが、やはり、和平案としてアサド追放案も出ているようだ。もちろんアサド大統領が追放となれば反体制派から傀儡政権ができるが、それはさせないだろう。そして、それがダメならと、南北シリアなんていう折衷案も出てくるが、それはイランが許さない。

結論からすれば、ムアッリム大臣が話しているように、「アサド大統領は、2014年のシリア大統領選挙までは、シリア大統領である」とするのがベターではある。


イランとイギリスの外務次官らが会談 [国際]

イランとイギリス外の務次官らが両国の関係レベルを向上させる可能性を検討するため、会談を行いました。

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イスナー通信によりますと、イランのタフテラヴァンチー外務次官は、国連総会の傍ら、イギリスの外務次官と会談を行ったということです。

この会談において、双方は、協議を継続することを決定しました。

イランのザリーフ外務大臣は、国連総会の傍らで行われたイギリスのヘイグ外務大臣との会談後、「両国は、関係の向上に関心を寄せている」としました。<引用 iran Japanese Rajio


<コメント>

「イランのタフテラヴァンチー外務次官は、国連総会の傍ら、イギリスの外務次官と会談を行った」まあ、「総会の傍ら」だから「いやいや、イギリスの外務次官と会談を行った」と読める記事ですか。

そもそも論で恐縮ですが、イランはイギリスが「大嫌い」です。だから、、「両国は、関係の向上に関心を寄せている」と社交辞令を話すに留めているのです。

「イランはイギリスが大嫌いという」言葉を濁したニュースでした。


アメリカ政府が閉鎖 [国際]

アメリカ議会で暫定予算案が通過しなかったことを受けて、アメリカ連邦政府が閉鎖されました。

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CNNによりますと、アメリカのオバマ大統領は、30日月曜、連邦政府の閉鎖を明らかにしました。

オバマ大統領は同時に、「アメリカ軍の給与は、引き続き支払われるだろう」と述べました。

民主党が過半数を占めるアメリカ議会の上院は、30日月曜、オバマ大統領の医療保険改革を1年間延期した下院の暫定予算案を否決しました。

下院は、以前より、政府の予算案に医療保険改革の実施先送りを盛り込んでいました。

アメリカ連邦政府の閉鎖は、17年ぶりのことで、これは政府職員数十万人の失業を意味します。

政府の閉鎖は、アメリカ経済に一日で少なくとも3億ドルの損失をもたらします。

アナリストは、「この閉鎖が数日以上に及べば、アメリカの経済は深刻な打撃を受けるだろう」と警告を発しました。

アメリカの政治的な行き詰まりに対する懸念が高まる中、同国の株式市場は著しい下落を見せています。<引用 iran Japanese Radio


<コメント>

医療改革などの社会保障充実を目指す一方で野党共和党が歳出削減が先決として反発していた結果予算協議が整わず政府機関の閉鎖という状況になった。一部の報道では「10月半ばに予想される連邦債務の上限超過に伴うデフォルト(債務不履行)危機の対応に懸念があり、政府機関の閉鎖が長期化すればデフォルトがおき世界経済へ甚大な影響が出るかもしれない」としている。

こんな米国内の一大事を覆い隠そうとシリアへの軍事介入に拳を振り上げていたのは、内政の不安定化対策として反日をあおり尖閣問題にすり替えている中国共産党と同じ行動ではないかと怪しんでいる。


イスラエル首相の反イラン演説の中で、反イスラエル抗議デモ [国際]

国連でシオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相がイランに反対する演説を行なうと同時に、ニューヨーク在住のユダヤ人がイスラエルに反対する抗議デモを起こしました。

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イルナー通信によりますと、ニューヨーク現地時間の1日火曜、ネタニヤフ首相が国連総会で演説を行なった際、数百人のユダヤ人が、国連本部前でイスラエルに反対する抗議デモを実施し、この政権の消滅を求めました。

これらの抗議者に対し、少数のシオニスト政権イスラエルの支持者によるデモが実施されており、この2つのグループ間で一時的な衝突が発生しました。

ネタニヤフ首相は1日夜、国連総会での演説の中で、イランに反対する誇張した偽りの内容を並べ立てました。

また、「イランの核計画は単に核爆弾を製造する為のものだ」として、国連総会の場にふさわしくない表現を用い、繰り返し「イランのローハーニー大統領は世界の人々を欺こうとしている」と主張しました。

ネタニヤフ首相の反イラン的な表明の後すぐに、世界各国の代表は票決の場で、軍縮や安全保障を担当する国連総会の第一委員会の査察担当として、全会一致でイランを承認しました。

国連総会の第一委員会のメンバーは193カ国にのぼり、この委員会は国際的な安全保障や平和維持を目的とした協力を行い、軍縮や兵器に関する法規の原則を執行します。<引用 iran Japanese Radio


<コメント>

ユダヤ人がイスラエルに反対したのかと思われるニュース記事であるが、ユダヤ人と称される人々には2種類あり一つは改宗者であるアシュケナージと呼ばれる人々。もう一つがヘブライ人の血縁者であるスファラディである。もっと正確にいえば「ユダヤ人の母から生まれたもの」がユダヤ人とされる。

分かりやすく言えば、日本には国教はないが、それに近いものとして、神道や仏教、儒教ものがある。「神道を信じている日本人を母とするもの」、「仏教を信じている日本人を母とするもの」「儒教を人事ている日本人を母とするもの」を日本人の定義としたとき、改宗して「神道、仏教、儒教」を信ずるものとなった青い目をした外国人が、日本国内に新たな日本国を建国したようなもので、仏教徒は出て行けと争いになっているのがアシュケナージユダヤ人によるイスラエル建国の問題に近い。この改宗者偽日本人と「仏教を信していた日本人の母から生まれたもの」がたまたま米国に住んでいた。これをユダヤ教に変えれば今回のでもが頷けるはずだ。

イスラエル建国がヘブライ人の流れを汲むスファラディによって行われたのであれば、今のような中東での対立は存在しない。しかし、アシュケナージという改宗者である外国人が中心となってイスラエルが建国されたところに争いの種が生まれたのだ。米国内にもスファラディユダヤ人がいるようだ。ちなみにヘブライ人とは「さまよえる者」とか「さすらいの人」という意味だ。

イスラエル問題を解決するにはイスラエルからアシュケナージを追い出すことから始まるに違いない。今回は米国がシリアに軍事介入しようとしたが、中東ではイスラエルを追い出すための戦いがあるに違いない。歴史は繰り返されるのだ。


イランの最高指導者・ハーメネイー師のメッカ巡礼者に寄せたメッセージ [国際]

慈悲深く、慈愛あまねき、アッラーの御名において

全世界の主であられる神に感謝し、私たちの保護者である預言者ムハンマドとその清らかな一門、その選ばれた教友たちに平安あれ。

41a04a0c57e59a133a3c4de5200ffa88_XL.jpgハッジ・メッカ巡礼の季節の訪れを、イスラム共同体の大祝祭と見なすべきだろう。世界のイスラム教徒にとって、すべての年においてこの貴重な日々がもたらす機会は、奇跡的な錬金術のようなものであり、その価値を知り、またそれがふさわしい形で利用されるのであれば、イスラム世界の多くの害悪を癒すことができるだろう。

メッカ巡礼は、神の恩寵が湧き出る泉である。幸福な巡礼者であるあなた方は1人1人、現在大きな幸運を手にしている。友愛と精神性あふれるこの儀式の中で、心をしっかりと清め、この慈悲と名誉と権力の源から、自らの人生のための蓄えを手にするがよい。つまり、この神の教育の舞台で、慈愛あまねき神に対し服従し謙虚であること、イスラム教徒に課せられた責務を行うこと、宗教行為と現世において喜び、行動すること、同胞との交流において慈しみ深く寛容であること、困難な出来事に対する勇気と自負心を持つこと、あらゆる場所、あらゆる事物における神の支援に希望がもてること、つまりは、この人間の育成という神の教育舞台においてイスラム教徒として人間を形成することの下地を、自分自身のために用意することができ、こうした美徳で自身を飾り、これらの蓄えを自らの国と国民、そしてイスラム共同体に土産としてもたらす。

今日、イスラム共同体は何よりも、信仰と友愛、献身の傍らで思想と行動を、そして精神的な自己形成の傍らで、憎しみを持った敵に対する抵抗を整える人間を必要としている。これこそが、明らかに敵の手によって、または決意や信仰、洞察の弱まりにより、遠い昔からそうした困難の中に沈み込んできた、イスラム教徒の大社会を困難から救う唯一の道である。

間違いなく、現代はイスラム教徒が目覚め、自らのアイデンティティを見出す時代である。この真実は、イスラム教国が直面している問題の中で明らかに目にすることができる。こうした中、信仰と洞察力、賢明さに基づいた決意と意志は、これらの問題においてイスラム教徒の国民を勝利と名誉に導き、彼らの未来に栄誉と尊厳をもたらす。イスラム教徒の目覚めと栄誉に耐えることのできない抵抗戦線は、全力を尽くして舞台に現れ、イスラム教徒を弾圧し、消極的にさせ、自分のことにだけに夢中になるように、治安、精神、軍事、経済、メディアのあらゆる手段を用いている。パキスタンやアフガニスタンからシリア、イラク、パレスチナ、ペルシャ湾岸諸国までの西アジア、またリビア、エジプト、チュニジア、スーダンなどの北アフリカの状況を見てみると、多くの真実が明らかになる。内戦、宗教的な狂信、政情不安、冷酷なテロリズムの拡大、古い野蛮な民族の方法で人間の胸を切り裂き、その心臓を噛み切る過激派の出現、子供や女性を殺害し、男性の首を切り落とし、女性に暴行をはたらき、さらに一部の場合にはこれらの恥ずべき犯罪を宗教の名のもとで犯している武装グループ、すべてが、外国の治安機関や地域のその同盟政府の要員の覇権主義的な悪の計画の産物である。それは発生条件が整っている各国で起こりうるものであり、その国の国民の状況を暗くし、彼らの希望を打ち砕くものだ。確実にこのような状況において、イスラム教国が自らの物質的、精神的空白を埋め、目覚めとアイデンティティーの獲得によって得られる安全と福祉、科学的な進展と国際的な権力を手にすることを期待することはできない。このような苦しい状況は、イスラムの目覚めを失敗させ、イスラム世界に生じた精神的な用意を無駄にし、再度、長期に渡ってイスラム教徒の国民を停滞と孤立、衰退に導き、パレスチナの救済、アメリカやシオニズムの侵略からイスラム教徒の国民を救い出すという彼らの基本的かつ重要な問題を忘れさせるだろう。

抜本的な救済策を、重要な二つの言葉に集約することができる。どちらも最も明らかなメッカ巡礼の教訓である。

1: 唯一神という名のもとでのイスラム教徒の連帯と友愛

2: 敵の把握と、その計画と方法への対処

同胞の精神、共感を高めることは、メッカ巡礼の大きな教訓である。ここでは他者との争いは禁じられている。ここでは、同様の衣装を着て、同様の行動をとること、互いに対し親切に振る舞うことは、この唯一神の中心を信じ、愛するすべての人々が平等な同胞であることを意味する。これは、イスラム教徒やカーバ神殿、唯一神を信じるものたちのグループをイスラムの輪から外れていると見なす、あらゆる思想や信条に対するイスラムの明白な回答である。今日、裏切り者のシオニストやその西側の支持者の政策の道具となり、恐ろしい犯罪に手を染め、イスラム教徒や罪のない人々の血を流している逸脱した、ワッハーブ派の過激的な存在であるタクフィル集団、そしてシーア派とスンニー派などの対立を煽っている聖職者の服を着た人々や宗教を持っていると主張している人々は、メッカ巡礼の儀式の本質が彼らの主張を否定するものであることを知るべきだ。

私はイスラムのウラマー(法学者)やイスラム共同体の憐れみ深い人々の多くと同じように、改めて、表明する。イスラム教徒の間の対立の火を煽り、イスラム教徒の各グループの神聖を侮辱、あるいはイスラム教の他の宗派を不信心者と呼ぶことは、不信心者の陣営への奉仕、イスラムへの裏切りであり、イスラム法で禁じられている、と。

敵とそのやり方を把握することは二つ目の柱である。まず憎しみを示す敵の存在を忘れるべきではない。メッカ巡礼における石投げの儀式は、こうした考え方が永遠に存在するということの表れである。次に今日、世界的な覇権主義戦線とシオニズムの犯罪ネットワークという主な敵を知る上で、間違を犯してはならない。さらにイスラム教徒の間に亀裂を生じさせ、政治的、道徳的な腐敗を広め、エリートを脅し、各国の国民に経済的な圧力を加え、イスラムの信条に疑いを生じさせるというような反逆的な敵のやり方を、しっかりと見定め、彼らの周知の、あるいは未知の従属者、支援者を見極めるべきだ。

覇権主義の政府、その筆頭に立つアメリカは、包括的な最新のメディアという手段の助けを借りて自らの真の姿を覆い隠し人権や民主主義を主張することで、各国の世論に対して欺瞞の行動をとっている。彼らはイスラム教徒の国民が連日、過去にも増して、彼らの陰謀の炎の中に巻き込まれている中で、各国の国民の権利について語っている。数十年間、連日のようにシオニスト政権(イスラエル)やその支持者の犯罪による傷を受けているパレスチナの虐げられた国民、あるいは覇権主義者やその地域の支援国の政策から生まれたテロリズムにより、国民の生活が苦しくなっているアフガニスタン、パキスタン、イラク、あるいは、反シオニストの抵抗の流れを支持したとして、国際的な覇権主義者やその地域の支持者の憎しみの標的となり、内戦に巻き込まれているシリア、イスラム教徒の苦しみが軽視され、その敵が支持されているバーレーンやミャンマー、そしてアメリカやその同盟国によって次々と軍事的な侵略や経済制裁、あるいは治安上の破壊行為で脅されているその他の国、これらの国々を見てみれば、この覇権主義体制の指導者の真の姿は、すべての人に明らかになるであろう。

政治や文化、宗教のエリートは、イスラム世界のすべての場所で、こうした真実を広める義務を負うべきである。これは我々すべての道徳的、宗教的義務である。残念ながら今日、国内の根深い対立にさらされている北アフリカ諸国は、何よりもこうした大きな責任、つまり敵とそのやり方、策略を把握することに注目を寄せるべきである。民族間の対立の継続や、これらの国での内戦の危険性への軽視は、大きな危険を孕んでおり、その損害はイスラム共同体にとって、すぐに補われるものではないだろう。

とはいえ、イスラムの目覚めを具体化したその地域の国民が、神の意志によって、時計の針を後ろに進め、腐敗し、外国に従属した独裁者の時代に戻るのを許さないことを我々は確信している。しかし扇動行為や破壊的な介入における覇権主義大国の役割を軽視することは、北アフリカ諸国の活動を困難にし、栄誉と安全、幸福の時代を長期にわたって後ろに追いやるだろう。我々は各国国民の力、英知の神が人々の意志と信仰、洞察力の中に授けた力を、心の底から信じており、それをイランイスラム共和国の30年以上の年月において自ら目撃し、体験した。我々の望みは、イスラム教徒の国民すべてを、この誉れ高き疲れを知らない国の同胞によるこうした経験に呼びかけることである。

至高なる神に対して、イスラム教徒の状況の改善と、敵の策略の消滅を願う。メッカ巡礼が神に受け入れられることを、また肉体と精神の健康と精神性あふれる蓄えを、メッカ巡礼者のあなた方すべての人々のために祈願する。

神の慈悲と平安が降り注がれることを祈る

セイエド・アリー・ハーメネイー

1392年メフル月19日

1434年ゼルハッジャ月5日

2013年10月11日<引用 iran Japanese Radio


<コメント>

なかなかの名演説。米国オバマ大統領、中国周近平主席には真似のできない内容かも知れない。大体において米国やイスラエルを名指しして批判を加えつつ、中東のイスラム教徒へメッセイージをしている。

カトリックでは保守派といわれるフランシスコ・ローマ教皇も本年9月に説教をしている(全文はカトリック中央協議会HPを参照されたい。http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/francis/msg0045.htm)が、若干及ばないように感じる。恐らく宗教の歴史的なスタイルの違いがある。つまり、戦争があった歴史の中でどのように民衆と一緒に考え行動しているかの違いであろう。

先日、昭和天皇の玉音放送についてUPしたが、その中で「そもそも日本国民の平穏無事を図って世界繁栄の喜びを共有することは、代々天皇が伝えてきた理念であり、私が常々大切にしてきたことである。先に米英二国に対して宣戦した理由も、本来日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たものであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとから私の望むところではない。」とされた内容の箇所は気に入っている。

なぜか、国民のために原文は言語難解であるが意味明瞭な話である。イラン最高指導者ハーメネイー師の言葉と共通する響きがある。人が命を預けることができるリーダーとはこのような人物達に違いない。裕仁天皇とイランの最高指導者ハーメネイー師は血が繋がっているのではないかと怪しんでしまうチンピラ親父であった。

[KHD] 

 


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シリア政府軍の作戦で、テロリスト26名が死亡 [国際]

シリア政府軍のテロリスト掃討作戦が継続される中、同国北西部でテロリスト26名が死亡しました。bf543bcfb3031dbf516f06ba16df4939_XL.jpg

ファールス通信が28日月曜伝えたところによりますと、シリア軍は、テロリスト掃討作戦を継続する中、イドリブ郊外で、テロリスト26名を殺害しました。

こうした中、テロリストがドゥマ方面に移動しようとしているという情報を受けた後、シリア軍が、ダマスカス郊外県のテロリストの陣地を砲撃し、この中で数名が死傷しました。

シリア軍はさらに、ドゥマで武装グループの数名を攻撃しました。

テログループ・アルヌスラの幹部の一人も、北東部のクルド人勢力との衝突で死亡しました。

シリア反体制派の報告によれば、10月のシリア軍の対テログループ作戦で、このグループの30名の幹部が死亡しているということです。<引用 iran Japanese Radio


<コメント>

いつになったら内戦は終わるのか。内戦が終わるまで世界大戦の火種は消えることがない。

 


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シリア中部で、テロリストが新たに市民を大量殺戮 [国際]

シリア中部で、テロリストがシリア市民に対し新たに大量殺戮を行いました。

43a72b6c2333efe0f008bd0aef472153_XL.jpgシリアのテレビ局の報道によりますと、あるテロ組織がシリア中部ホムス県内の集落の1つを攻撃し、この集落の住民13名を殺害し、彼らの所持品を略奪した、ということです。

また、シリアからの別の報道によりますと、テロリストがシリア北東部にある警察署を迫撃弾により攻撃した、ということです。

この攻撃では、黄色い煙が立ち上り、その負傷者の多くが吐き気をもよおしていることから、化学物質が使用されている可能性が高まっています。

シリア軍も、同国内の各地域でテロリストと戦い、成功を収めています。

シリア軍は、ホムス近郊の2つの地域で、多数のテロリストの身柄を拘束しました。

さらに、シリア南部の町ダルアーのテロリストの拠点に対するシリア軍の空爆で、60名以上のテロリストが死亡しています。

また、シリア南部のリフ・ダマスカスでも、シリア軍が多数のテロリストを殲滅し、彼らのものとされる大量の武器や軍需品などの軍備を破壊しました。

シリア西部・イドリブでも、シリア軍がテロリストの拠点を攻撃し、多数のテロリストを殲滅しています。

又、北部のアレッポでもシリア軍がテロリストの潜伏場所や拠点を攻撃し、クウェートやエジプトの国籍を有する多数のテロリストを殺害しました。

こうした中、クルド人勢力がテロリストによる複数の攻撃を退け、多くのテロリストを殺害しました。

さらに、シリア南部リフ・ダマスカス近郊にある町ドゥーマの住民が、この町におけるテロリストの存在に抗議するデモを行い、テロリストに対処する為のシリア軍の駐屯を求めました。<引用 iran Japanese Radio


アサド政権打倒のためイスラエルやサウジアラビアから武器がシリア反体制組織に供与されていた。そして、これまで反体制側の戦闘が大きく報じられていた。しかし、市民を無差別に殺戮したのでテロリストとして報じられ始めた。何のことはない山賊や海賊などの類に落ちぶれたということなのだろう。

もっと深く考えれば、もともと山賊や海賊などの類に武器供与をし、反体制派と宣伝し戦闘を起こしアサド政権を転覆させようとしただけの話なのかもしれない。


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もう一つのTPP [国際]

フィリピンの台風被害で多くの人命が失われ、今も食料を求めて彷徨う人々が何十万人といる。

 他国への災害救助、人命救助のシステムとして「国際緊急援助隊の派遣に関する法律」があり、今回の台風被害でフィリピン政府の要請を受けて医療支援や後方支援のため50人の自衛隊員をJDR(Japan Disaster Relief team)=国際緊急援助隊として派遣したのだろう。

今日は1180人の自衛隊員に派遣命令が下されたと報道があった。日本の対応としては異例かもしれない。

さて、皆さんご存知TPPという言葉はTrans-Pacific Partnershipの略語だが、正確に言えばTrans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement (環太平洋戦略的経済連携協定)となる。この協定について国内で多くの議論がされてきているがその本質は国家、国民の抱える経済的な「損得勘定」である。

経済は各国の発展に重要なことではあるが、その基盤は人々の生活であり、人命の上に成り立っているのは当たり前のことである。しかし、議論から忘れられ軽んじられているのは人命である。人が安全に生活し、国家が安定していて経済が成り立つはずだ。本来TPPは環太平洋地域の互助関係の構築が深層になければ成り立たないものに違いない。 

ところで、日本の防災システムは市町村の要請があって都道府県が動き、国が動くようになっている。東日本大震災では、市町村職員が直接被災し、通信も遮断されたため市町村からの要請が遅れ県の救援の初動態勢が遅れたという事実はあまり報道されていない。

今回フィリピンの大規模な台風被害でJDR(国際緊急援助隊)の派遣がフィリピン政府の要請を受けてから行われている。人命救助、災害救助を行うに当たって初動態勢の遅れがあるのではないかと怪しんでいる。

要請がなくとも大規模災害があった際はJDR(国際緊急援助隊)がすぐに駆けつけられるようなルール化の必要があるのではないだろうか。とりあえず歴史的に密接な関係のあるアジア地域ではTrans-Pacific Disaster Relief  Partnership Agreement(環太平洋災害救助連携協定 )が検討されてしかるべきである。

「損得勘定」の前に「人命優先」のもう一つのTPPが必要に違いない。


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中国の防空識別圏の設定に各国が抗議 [国際]

中国による東シナ海上空での防空識別圏の設定に対し、各国の抗議が続く中、オーストラリアが中国大使を呼び出しました。54b387c1f7c740778551688605f1ab9a_XL.jpg

フランス通信によりますと、オーストラリアのビショップ外務大臣は、23日土曜、「中国のこの突然の決定に抗議し、中国大使を呼び出した」と表明しました。

ビショップ大臣は、キャンベラ駐在の中国大使を呼び出した際、中国政府による防空識別圏の設定への懸念を示すと共に、「この措置は地域の安定の助けにはならない」と語りました。

中国国防省は、23日、「東シナ海上空に防空識別圏を設置すると共に、新たな法規も制定された。それに基づき、この地域を飛行する航空機は、中国当局の指令に従う必要があり、それに違反した場合には、防御的な緊急措置を取る」と発表しました。

これに先立ち、アメリカ、日本、韓国も、中国による東シナ海での新たな防空識別圏の設置に懸念を示し、それは地域に緊張を招くものだとしました。

この防空識別圏には、韓国や台湾、尖閣諸島も含まれます。

尖閣諸島は日本の実効支配下にありますが、中国も領有権を主張しています。

日本と中国の関係は、この尖閣諸島の領有権を巡る対立により、数ヶ月前から悪化しています。

尖閣諸島は豊かな漁場であると同時に、豊富な石油・天然ガス資源も埋蔵されています。<引用 iran Japanese Radio


良識のある国々は中国共産党の蛮行を許さず。
まだ世界に良識が存在していることをうれしく思う。
劉暁波氏が政権の座に着き平穏な日が来る日も近い予感がする。
中国の運命は中国人で考え、中国人が行動すべきである。

 


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