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千島海溝巨大地震発災後 [防災]

千島地震発災後の課題については「千島海溝地震被害想定で触れられていないこと」でロシア人被災者の北海道上陸に触れたが、もう一つ課題がある。


それは「ヒグマ対策」である。北海道ではヒグマの生息数が多く古いデータでも10600頭±6700頭(平成24年度)という数値がある。

北海道では昭和37年十勝岳の噴火による降灰の影響等によりヒグマによる人身・家畜・農作物に対して甚大が被害が出たため「クマ駆除」をした。それによりクマの個体数が減少し絶滅も危惧されたためクマ駆除を廃止したという。(北海道ヒグマ管理計画より)


北海道ヒグマ管理計画から遺伝子区分による生息分布概要を掲載したのが次の図


北海道ヒグマ生息.PNG
千島海溝地震津波の到達する所にクマが生息している。もちろん、小高い丘等でヒグマが津波被害を直接受けることは少ないと考えられるが、餌場が津波被害にあえば、当然ながら平地に餌を求めて出没徘徊する。
朝日新聞DIGITAL2021年11月18日配信「北海道東部で分布拡大するヒグマ、生息数増え、耕作放棄も影響」でもヒグマの個体数が増えている内容を伝えている。
津波から助かった人々が避難所に集まり避難生活をすればそこにはヒグマもやってくることが想定されるのである。
事前にわかっている内容だから「駆除する」のか「管理共存」するのかといったことを考えなければならない。
北海道の地震発災後の対策には本州では想定していないジャンルの課題がある。



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