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GOTO政策という思考 [日本経済]

新型コロナ感染症の拡大で観光事業を含め宿泊業や飲食店などの経営が悪化した。

政府はGOTOトラベル、GOTOイートなる政策を実施し新型コロナ感染症を拡大させた。

慌ててこれらの政策を停止したのだが、感染拡大を抑えることはできなかった。


「損得勘定」至上主義という経済社会の発展のための教育を行ってきた。

その教育の成果は「得となることは利用しなければ損」という発想を定着させた。

殆どの日本人がそういった教育をされたから、金銭に賤しくなった。


GOTOトラベル、GOTOイートという餌に国民が食らいつき、新型コロナ感染症に罹患した者多数。


してみると金銭に賤しい者が新型コロナに感染しやすいと言えるかもしれない。


金銭に賤しいからお金が貯まる。お金があるからおいしいものを食べ、行ったことのない観光地へ旅行をする。

ひと昔まえ、一億総中流と言われた時代があったが、現在も格差社会にあって富裕層と貧困層の中間層が存在する。そして、この中間層は貧困層に近いから「得となることは利用しなければ損」という行動をする。

新型コロナに感染するのはこの中途半端な中間層の思考行動かもしれない。


政策を作る官僚も決して富裕層ではない。むしろ大多数が中間層である。それ故にGOTOトラベル、GOTOイートという発想になる。総務省はマイナンバーでポイントが貯まる。厚生労働省は年金繰り下げ支給はお得。例を挙げればきりがない。


一都三県の政府による緊急事態宣言が解除された昨夜は繁華街を中心に人出が急激に増えたという。

「これまで我慢してきたから今夜は飲みます」という人たちもいた。

まるで「飲まなければ損だ」とでも言っているようだ。


緊急事態宣言の効果が上がれば「得」と理解しただろうが、効果が上がらなかったから「損をした」と感じたのだろう。その反動が「飲まなければ損」という発想につながっているのかもしれない。


政府の緊急事態宣言延長・解除は菅総理の「損得勘定」によるものだったのではないかと疑う。その判断は「イモを引いている」。これが日本国政府の実態なのだろう。
政府のイモ引き政策に付き合っていては新型コロナ・変異型コロナに感染してしまうだけでなく、自らの生活にも多大な支障が出て来る。

いずれ不要不急の外出が「損得勘定」抜きの無為自然な行動として身に付かなければ、自らの命や生活を守ることはできないに違いない。




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