宗教的視点から見る新型コロナウイルス感染(日本と欧米の差異) [宗教]
昨日、新型コロナウイルス感染死亡者に関して日本と欧米の差異がヘモグロビンA1cの異常に関係があるのではないかというところで妄想が終わった。
今朝はそのヘモグロビンA1cについて別の見方をしてみた。
旧約聖書レビ記は神がモーセに示したとされる祭司の規定と神聖法を読んでみた。
その中で、家畜の供えものは血抜きをして、その血を祭壇の周囲に注ぐ記述が多かった(第1章5節、11節、15節)。また、今回特に気になったのは第7章26節で「あなた方が、どこに住もうとも、鳥類及び動物の血は決して食用に供してはならない。血を食用に供する者はすべて自分が属する民から断たれる。」である。※1
旧約聖書はユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典である。イスラム教では血を含む食品を食べることを禁じられている。また、ハラールにおいて動物の屠殺に関して血抜きをして食肉処理について詳しく規定されている。
宗教的には全世界に広がっているが、宗教上の戒律が守られているかといえばそうでもない。
西洋料理では食肉に血液を混ぜたブラッドソーセージなどがあるし、中国や東南アジアではブタの血を固めて豆腐状にしたものがスープや麺料理に利用されている。朝鮮料理ではヘジャンククという牛の血を入れた鍋料理などもある。
鉄分補給という意味では動物の血を利用することは合理的と判断されていたのだろう。
フランス料理調理人岡部美樹氏は「茶懐石というお茶を最高のコンディションで飲むための食事から発展した料理ということを考えれば,もちろんうなずける。しかし,そこには「素材の味がそのまま活かされ,さっぱりしていて口に残らないこと」が美味しいことであり,フランス人たちのいう「濃厚で力があり余韻が楽しめる」というものとは異質の味の組み立て方であることや,肉は血抜きをして使用する日本料理に対し,その血を旨みとして逃すまいとまわりを焼き固めるフランス料理といった素材に対する考え方の違いが伺える。」と述べている。※2
ステーキの焼き方もブルーレア、レア、ミディアムレア、ミディアム、ウエルダン、ベリーウエルダンなどあり、ブルーレアからミディアムでは血液も含む肉汁が旨味のある焼き方として好まれているようだ。
日本では魚の血抜きは釣り上げたときから行って臭みが出ないようにしている。そういった食材を使った食べ物が多い。もちろん日本人も血の滴るようなステーキを食べる人もいるのは事実。
血の話に戻るが、動物の血を食した場合、人間の血液ヘモグロビンA1c異常を起こすのではないだろうか。血液中赤血球の寿命は120日くらいとされているから、異常ヘモグロビンA1cは正常なものと交換されることになるが、動物の血を摂取する食生活を行っていれば異常ヘモグロビンA1cの存在は常態化する。その食生活が長く続けばDNAを破損させるばあいもあり、それが遺伝として影響するかもしれない。
新型コロナウイルスに対して免疫システムが正常に働けばウイルスを死滅させることができるのに、異常ヘモグロビンA1cが免疫システムを正常に機能しない(機能時間の遅延)ためにウイルスの増加を許してしまっているのではないのかと怪しんでみた。
日本人の食生活を見れば欧米化されていても、まだまだ動物の血を摂取する食文化が広がっているとは言えない。
ここに、日本と欧米の新型コロナ感染拡大における感染者数と死亡者の差異があるのではないだろうか。
旧約聖書レビ記の記載する神がモーセから授かった言葉「血を食用に供する者はすべて自分が属する民から断たれる。」はそういう意味かもしれない。
※1(日本聖書協会2010年版)
※2 季刊誌「シープジャパン」2001年10月号(40号)「羊とフランス料理調理人Ⅲー日本における羊肉料理文化についてー」
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