#COVID-19 抗体検査5.9%陽性率 [COVID-19]
「<新型コロナ>抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査 」によれば
慶応大病院が実施した新型ウイルス以外の入院患者六十七人に対するPCR検査でも四人(5・97%)が陽性だった。同大は「地域の感染状況を反映している可能性がある」と分析しており、今回の検査結果もこの数字に近い。
感染者が最も多い東京都の人口は千三百九十万人。PCR検査で実際に確認された四千百人余りは氷山の一角とも言うべき数字で、比べものにならない。感染者は無症状や軽症が八割とされる半面、残り二割は入院が必要な中等症以上だ。都が想定する四千床程度のベッドでは対応できない恐れも出てくる。
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今回の抗体検査を分析するにあたって市中感染を推定対象とするのであれば母集団に対する標本抽出件数が少なすぎることと、院内感染が分かっている医療従事者は標本から外すべきだ。
標本抽出方法を誤れば結果は違ったものになる。
東京23区とそれ以外、医療従事者の3種類を分けて抗体検査の結果を出す必要があったのではないかと考える。予測される陽性率の数値は東京23区は高めにそれ以外の市部では低くなり平均すると4.8%位になるはずだ。医療従事者の陽性率を調べるには、感染症以外の医療機関、感染症を扱う医療機関で直接ICUを担当する医療従事者とそうでない医療従事者を分けて行う必要がある。
今回の9.1%は高い数値だが医療従事者の部門を分けて検査することによって、どの程度のばらつきが出るかで、院内感染対策や医療従事者の感染離脱による医療崩壊対策などに寄与する有用な数値となる。
しかし、今回の数値に関して言えば、まだまだ抗体検査数が不足するから市中感染が存在し潜在的感染者が多いかもしれないという事しか言えないように思う。
慶応大病院の新型コロナウイルス以外の入院患者についてのPCR検査67人中4人の陽性についても、「地域の感染状況を反映している可能性」よりも「院内感染の状況の可能性」を心配する内容だ。もし、「地域の感染状況を反映している可能性」を探すのならば通院患者のPCR検査や抗体検査を行うしかない。
無症状の感染者や軽症患者を厚生労働省が宿泊療養に方針転換した以上、東京都が想定している宿泊療養ベッド数4000の確保ではすぐにオーバーフローするのは当たり前で、数を早急に増やすこと。フォローアップのための保健師を全国各地からかき集めることなどが必要になってくるはずだ。そういった意味での指摘は正しい。
宿泊療養用施設の借り上げが間に合わなければ、保健師の目の届かない自宅で感染死亡者増えることになる。そういった意味では、ただ単に外出自粛で「ステイホーム」を連呼するだけでなく感染症予防対策を推進すべきだろう。
基礎免疫強化のための食事やこんなことをすればかかりにくいというものを広報することが必要だ。そうしたことで、医学的エビデンスがないにしてもプラセボ効果で感染したものが回復したりする事例がでてくるはずだ。
「ラジオ体操を朝昼晩とやってもいいではないか」
COVID-19は「エビデンスがないと何もできない日本の科学」、「先例がないと何もできない行政」、更には「日本の教育」「日本人の倫理観」までもその抱える問題をあぶりだしている。
危機だからこそ、いま何をすべきか個々人が真剣に考え行動する必要がある。やるべきことをやった結果が感染し死亡となったらそれはそれで納得いくのではないだろうか。自分だけのために生きるもよし、他人のために生きるもよし、個々人の価値観の問題にもなる。
「人は死ねばゴミになる」そして焼かれて灰になる。ただそれだけである。
(合掌)
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