COVID-19 軽症者ホテルへ(東京都) [COVID-19]
東京都は新型コロナウイルス感染者のうち軽症者への対応として、都が借り上げたホテルに滞在してもらう運用を来週にも始めると明らかにした。
感染症病棟が不足する中で重症者受け入れ態勢としては仕方ない判断なのだろう。
さて、最も危惧されるのが、民間のホテルを使用しての対応だ。
綿密に計画を練らなければ、第二のダイヤモンド・プリンセス号になりかねない。
借り上げ対象のアパホテルはダイヤモンド・プリンセス号より後に建設された建物であり、それなりの空調設備があるだろうから少しは安心できる。だが油断はできない。
無発症者や軽症者を受け入れるのだろうが、それらのものの症状が重症になったときどうするかなど、具体的な内容までは報道されていない。
ホテルに移った軽症者が重症になったとき再び感染病床に戻るのか。もし、その時感染病床が満杯ならどうするのかというようなことを考えれば、次は一般病院や診療所になる。そこにも空きがなければどうするのか。ホテルで重症患者を扱うことになるのではないのかという疑問が出てくる。
基本的に救急的な酸素ボンベ等の使用は認められるだろうが、重症患者に対する継続的な医療行為を借り上げホテルで行うことは認められないのではないかと余計な心配をしている。
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)
第十九条 都道府県知事は、一類感染症のまん延を防止するため必要があると認めるときは、当該感染症の患者に対し特定感染症指定医療機関若しくは第一種感染症指定医療機関に入院し、又はその保護者に対し当該患者を入院させるべきことを勧告することができる。ただし、緊急その他やむを得ない理由があるときは、特定感染症指定医療機関若しくは第一種感染症指定医療機関以外の病院若しくは診療所であって当該都道府県知事が適当と認めるものに入院し、又は当該患者を入院させるべきことを勧告することができる。
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